今回は、2010年1月31日付けの『朝日中学生ウィークリー』に掲載された記事を紹介します。
記事のタイトルは、『男子パンツに急接近

』です!

白ブリーフフェチとしては興味をもたざるを得ないタイトルですよね。
そして、男子・男性の下着の変遷を記録する意味でも、貴重な記事だと思います。
この新聞は購読層が限られており、図書館等でもなかなかバックナンバーにお目にかかれないのが残念なところです。
そこで、記事の内容をご紹介することにしましょう。

ここには、グンゼが2007年から2009年にかけて調査した、下着の種類別の着用(所持)率のデータが出ています。
これを見ると、小3まではブリーフがわりと大きなシェアを保っているみたいですね。
トランクスは小6以上で幅を利かすようになるのも分かります。
ボクサーブリーフは概ね安定していますね。
最近は、小学校低学年や幼稚園児などでも、ブリーフを敬遠する風潮があるのではないかというイメージを勝手に持っていましたが、この調査結果を見る限りはそうでもないのかなあと、少し驚きました。
もっとも、母集団の取り方によってはまた変わってくるのかもしれません。
本文中には、3人の中学1年生男子が登場します。
彼らのパンツの内訳は、2人がトランクスで1人がカラーブリーフ(黒やグレー)とのこと。
小5~小6くらいまでは、白ブリーフを穿いていたそうです。
トランクス派曰く
・ 「ブリーフみたいにお尻に食い込まなくていい」
・ 「父親がはいているので、なじみがある」
とのこと。トランクス派の場合、やはりフィットする感じや食い込む感じを嫌うようですね。トランクスの開放感が好みに合うということでしょう。
ブリーフ派の僕としてはそれが嫌でたまらないんだけど(笑) あと、父親がトランクスだからというのも興味深いですよね。彼らの父親というと、今30代くらいといったところでしょうか。その世代は中学くらいまではブリーフが多数派だったと思われますが、今はトランクスが幅を利かせていますよね。
ブリーフ派曰く
「生地がしっくりくる」
とのこと。ブリーフの肌触りは独特のよさがありますよね。僕もそこが好きです。やはりブリーフ派がポイントとしてあげるのは、着用感であることが多い気がします。肌触り,フィット感,ホールド感みたいなものを求めれば、ブリーフに落ち着くのが当然の帰着ではないかと僕は考えています。
もっとも、彼も白ブリーフからカラーブリーフ(グレー・黒)へと移行したようで、やはり白ブリーフは恥ずかしいということなんでしょうね。
別の項へ目を向けると、男子パンツの変遷が簡単に記されていました。

グンゼの広報曰く、「男児用は紳士用から少し遅れて変化が表れる」という傾向があるそうです。
それはなんとなく実感にもあっている気がします。
大まかにまとめてみると、
・ 1960~1970年代は、男児用も紳士用も白ブリーフ全盛
・ 1980年ごろ、紳士用ブリーフの色柄が多彩に
→ 1985年ごろ、「キャラクターもの」等プリント柄の男児ブリーフが人気に
・ 1980年代、若年層を中心にトランクスが普及
→ 1980年代末期以降、男児用トランクスも普及開始
(90年代初頭には高校生,半ばには中学生,末期には小学生にも広く普及)
・ 1990年代半ば以降、ボクサーブリーフが台頭
→ 2000年代に入り、男児用ボクサーブリーフも売り上げを伸ばす
だいたいこんな感じでしょうかね。
グンゼ広報の談話によれば、「日本で一番売れているのはおそらく定番の白いブリーフですが、伸びが大きいのはボクサーブリーフ」だそうです。
ただ、いつまで白ブリーフが《 一番売れている 》地位を保ち続けられるかは疑問ですね。僕はそんなに遠くない将来に、脱落するのではないかと思っています。残念ですが。
とはいえ、僕もそうですが、白ブリーフには熱烈なファン・支持者がそれなりにいるのも事実です。そして、超ロングセラー製品である白ブリーフは、生産にさほどコストもかからないと思われるので、生産・販売自体はずっと続いていくのではないかと楽観視しています。
少なくとも僕が生きているうちは、白ブリーフの生産を続けていただかないと困る…そういえば、下着メーカーとしては、紳士・男児用下着を生産するにあたっての悩みがあるようでした。それは、消費者である男性・男児たちの《 声 》がなかなか聞こえないというもののようです。
グンゼ広報曰く
「女の子と違って、声が収集しにくい。良いも悪いも、何も言わない傾向があります」
とのこと。
実際のところ、「そこまで下着にこだわりがない」という人が、男性・男児の中では多数派なのかもしれません。
中にはすごくこだわって、オシャレなパンツを穿いている人とかもいるとは思いますが。
そしてすごくこだわった結果として、白ブリーフを頑なに履きつづける僕みたいなのもいるわけですが(笑)何せよ、男性・男児の下着は、母親や妻といった女性が購入することも多いわけで、結果として、「女性の意向」や「女性の好み」がかなり影響を与えているのは事実でしょう。
白ブリーフの不人気にも、実は女性の多数派が白ブリーフを嫌悪しているというところが、響いていると思います。
ゲイである僕は、《 女性ウケ 》なんてものを、全く気にせずにいられますが、ノンケの皆さんはめんどくさいでしょうね。
中には、「本当は白ブリーフが好きなのに…」っていう人もいるのかも。
これは、“白ブリーフ・フォビア”(白ブリーフ嫌悪症)の解消を目指した、“ブリーフ・リブ”を行うことで、ブリーフ派というマイノリティの人権を守らなければいけませんね!( ← おい )
まあ、もちろん、ブリーフ・リブなんてのはネタですけれど、ブリーフ派が迫害されているのは事実だと思います。
別に、「気持ち悪い」って思っても「ダサい」って思っても勝手ですが、「あんまりいじめずにそっとしといてくれよな」って思いますね。
理想的には、誰しもが気兼ねなく、自分の穿きたいパンツを穿けるようになるのがいいんですけどねー。
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