日常的に身に着けていたアイテムに親しみを覚え、時には強く惹かれるようになるのは、自然なことと言えるのかもしれません。
僕にとって、"オール白" の体育扮装は、そのような類のアイテムです。
「綿ポリの白短パン(前チャック&後ろポケット有)」と、
「白のヨーク襟の体操シャツ」を、小・中と義務教育9年間にわたって、着用しました。
また、中学では体操帽子(校章入り)も白で、靴下と靴も白が指定。
さらに、短パンの中の下着はトランクス禁止で、白のブリーフを穿いて来るようにという指導になっていました。
したがって、
体育の時間はすべての着衣がもれなく真っ白。
正真正銘の
"オール白" でした。
授業の最初と最後には、正立&脱帽できちんと挨拶です。
係の生徒が「脱帽」「着帽」と号令をかけ、それに合わせて体操帽子を着脱するのです。
"オール白" の中学男子がずらりと整列し、正立&脱帽で挨拶する光景が、つねに運動場や体育館にありました。
もちろん、もれなく全員、
体操シャツの裾は短パンの中へイン です。
トランクス禁止で、白のブリーフを穿かなければいけませんでしたが、さすがに(下の写真のように)短パンを下ろしてパンツを検査するようなことはありませんでした。

実際にパンツまで検査をしていた中学が、かつては本当にあったはずで、ニュース沙汰になった事例もあります。
身体測定を下着姿で実施して、それが実質的にパンツの検査になっていたという場合もあるようです。
ただ、僕が通った頃の出身中学では身体測定も体操服での実施でしたので、着替えのとき以外にパンツ姿になることはありませんでした。(短パン重ねばきという文化が芽生えなかったようで、体育の着替えはみんなパンツ丸出しでしていました)
パンツの検査は無かったため、本来は禁止の筈のトランクスをこっそり穿いてきている子もいました。
おおむね、中1のときは3割程度,中3になると約半数が、トランクスでした。
股下5センチの綿ポリ白短パンとトランクスの相性は最悪だと思うのですが、それでもヤンチャくんや軟派くんはトランクスを穿こうとするというのが、21世紀初頭らしいです。まさに "トランクス全盛時代" でしたね。
もちろん、短パンからトランクスがはみ出したりしていれば、怒られます。そうならないように、トランクスをギュっと上へ引き上げる&短パンをギリギリまで下げるといった工夫を凝らしていたみたいです。
(体操シャツの裾を短パンへ入れないのも厳禁なくらいだったので、当然、腰パンなんてものは許されるわけがありません)
きちんと白ブリーフを穿いてきているまじめ・素朴系の男子は、そんな涙ぐましい(?)努力とは無縁です。パンツがはみ出すことはありません。
でも、たとえば体操すわりをしてみると、下の写真のように股のところからブリーフが見えてしまう(いわゆる "ブリチラ" をする)というのはよくあることでした。
みんなで体操すわりをして前に立った先生の話を聞くというのは、とてもよくあることです。
きっと先生からは僕らのパンツが見えまくっていたでしょうね。
(白短パンの着用じたいが、パンツ検査と近い感じになっていたとも言えそうですね)
生徒同士でも、腹筋の補佐で足を押さえたりすると、パンツが見えるのがごく普通のことでした。
下の写真のような体勢は、体育授業でしがちだと思うのですが、こういう何気ない体勢でも白ブリーフが見えてしまいます。
それが、股下5センチの白短パンというものだったのです。
さらに、綿とポリエステルの素材で白色ということは、(ご想像通り)透けます。
アキレス腱伸ばしや、膝の柔軟体操をすれば、ご覧の通り。
きちんと指導を守って白のブリーフを穿いているまじめ・素朴男子であることが一目瞭然です(笑)
短パンのサイズが小さめだったりすると、より一層 "ブリーフライン" が際立ちます。
体格的には、僕のような痩せ体型よりも、ぽっちゃりした体型の人のほうが出やすい印象です。
馬跳びの馬とかやると、お尻を突き出すような感じになるので、透けやすいですね。
他にも、四つん這いとか、クラウチングスタートとか、"ブリーフライン" が出やすい体勢はいろいろありますね。
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僕が中学を卒業してから、18年も経ってしまいました。
"オール白" で体育をしていたあの頃が懐かしいです。
愛着ある大好きなこの体育扮装を、今でもしばしば、部屋の中でしてみたりします。
(さすがに外へ繰り出すのは憚られますが・・・)
幸せというか落ち着くというか、たいへん良い気分になります。
20世紀のうちは、綿ポリ白短パンを採用していた小・中 学校も数多くありました。1つの定番でした。
「男子の体操服と言えば白短パン!」というイメージが強いという人も、アラフォー以上の世代には多くいらっしゃることでしょう。
21世紀に入ってから、クオーターパンツやハーフパンツへの移行が進み、綿ポリ白短パンがどんどん消えていきました。
僕の出身中学でも、2010年度限りで消滅しました。(女子と同じ、股下15センチほどの黒のクオーターパンツへ移行)
令和の時代を迎えるまでには、綿ポリ白短パンを採用する学校は、おそらく絶滅したのではなかろうかと思っています。各メーカーの製造もストップしたようで、入手が困難な品物になっています。
寂しいです・・・。
今の男子のパンツの主流は、圧倒的にボクサーブリーフになっています。
股下5センチはダメにしても、股下8センチ程度の短パンであれば、ボクサーブリーフがはみ出すことも無いと思うのですけれどね。
運動するときに、あまり丈が長すぎると動きづらいのではないのかと、どうしても思ってしまします。
※ 短パンとクオパンとハーパンの丈について、明確な基準はないものと思いますが、僕の感覚では下のような感じです。
・ 股下10センチ未満 ⇒ 短パン
・ 股下10センチ以上20センチ未満 ⇒ クオーターパンツ
・ 股下20センチ以上 ⇒ ハーフパンツ
ハーフパンツはどうにも好きになれません。
そこまで丈を長くするのなら、いっそ、ジャージの長ズボンにしたら良いのにと思ってしまいます。
令和の中学男子たちに、股下5センチの綿ポリ白短パンを渡したなら、どんな反応になるのでしょうね。
僕の予想は、「下着だと思われる」です。
白のトランクスだと勘違いして、上にクオーターパンツやハーフパンツを穿くでしょうね(笑)
僕の大好きな白短パンも白ブリーフも、一度も穿いたことがないという世代が、増えていきそうです。
本当に寂しいです。
どうにもできませんけれどね。時代の流れには簡単には抗えません。
オール白の体操着は懐かしいアイテムです。
身体測定の時は、その体操着を脱ぎ白ブリーフ姿にされました。
中学の頃は下着は白色に限るとありまして、時代背景もあり白ブリーフしか選択肢がありませんでしたので、男子全員白ブリーフでした。
平成3年頃の公立高校では校則で下着の色指定はありませんでしたが。私立高校では、下着の指定があり、白ブリーフでしたが「ワンポイントのみ許可」とありゴムにラインが入った物は穿けなかった学校もありました。