K中(その4) 冬の体育(長距離走と相撲) (2012年11月29日初版公開、2020年3月29日再編集)
中学の頃、冬の体操着は、夏の白装束体操着の上に、紺色のジャージ上下をそのまま重ね着する形でした。
あとは、白色の軍手を使ってもいいことになっていました。
ジャージのズボンの下には白短パンを穿くのがK中の常識でした。なお、下だけジャージを脱いでいる姿はまず見かけませんでした。だいたい11月に入ったくらいから学期末までの体育は、基本的にこの服装でした。
軍手ってそんなに暖かくないんです。でも無いよりはましで、結構みんなはめていました。
短パンの上にジャージを穿くようになるため、夏仕様のときには
指導 を守って白ブリーフを穿いてきていた子の中で、体育のある日でもトランクスを発動するようになった子もちらほらといました。
冬場の体育の授業では、長距離走とサッカーが定番でした。
どちらもたくさん走り回るという点では、冬場向き(?)なのかもしれませんね。
ただ、サッカーは球技ですし、人気はあったと思いますが、みんながだいたい嫌がっていたのが、長距離走でした。
まあ、ただひたすら、延々と黙々と走るだけですから、楽しくは無いですよね。修行にはなるかもしれませんが。
そしてもう1つ。中1の冬といえば、相撲の授業は忘れられません。
今回は、中1の時の長距離走と相撲のことを書いてみます。
1.長距離走 中学1年生の2学期、11月の終わりに期末テストが終わると、長距離走の季節に突入です。
小学校でも持久走ってのを少しやったことはあるけれど、そんなむちゃくちゃな距離を走るなんてことは無いのです。
中学校ではかなり走らされるらしいということを、兄姉のいる子たちが言っていたりして、「ああ、身体が持つのかなあ…」なんて思っていました。
ただ、僕たちの学年の男子を受け持っていたM先生はやさしくて、結構甘くしてくれていました。
女子はすっごく厳しいおばちゃん先生が受け持ちだったから、コッテリ絞られていたようです。ご愁傷様という感じでした。
中1のときの体育の授業は、月曜日の5時間目,火曜日の1時間目,水曜日の1時間目でした。
5時間目というとちょうど給食・清掃の後ということで、長距離走をやるのには一番しんどい時間です。
経験のある人ならばわかるかと思いますが、食後に長距離走をやると、気持ち悪くなってしまったりするんですよね。中には、吐いてしまう子も出てきたりして。
やさしいM先生はそのあたりを配慮してくれて、月曜日は半分だけ長距離走をやって、あとの半分の時間は、11月にやっていたハンドボールにしてくれていました。
月曜と火曜はインターバル走で、200m走って、その後少し歩いて、また200m走ってというのを延々と繰り返すものでした。水曜日は少しフォーミングアップした後、1500m走を実際に計測するという感じでしたね。
・ 月曜5限 → 200mトラック1周を5本(合計1000m)。その後はハンドボール
・ 火曜1限 → 200mトラック1周を10本(合計2000m)
・ 水曜1限 → 200mトラック2周。その後、1500m走タイム計測
M先生がやさしくしてくれているとはいえ、やっぱりしんどくて、とくに火曜日が一番大変でした。
次の2時間目の授業ではすでにヘロヘロになっているくらい。
服装は基本的にはずっとジャージ+軍手を着たままでしたが、暑くなってきたらジャージを脱いでもいいことになっていました。
あと、1500m走のタイム計測のときは、ジャージを脱ぐのが必須でした。
12月や1月の厳寒の中、白短パンと白体操シャツでグラウンドを7周半するわけであります。
でも、走っているうちに暑くなってきます。そのくらいいい運動ができていたということなのでしょう。
最初に1500m走の計測があった水曜日のことでした。
I君は、体操着が冬仕様になる前(短パン+シャツだった時期)はまじめに白ブリーフを穿いてきていましたが、冬仕様になってからはトランクスを穿いてくるようになっていました。
M先生「じゃあ、今から1500m走の計測をしようと思います。計測は夏の格好でするので、ジャージを脱いで準備してくださいね」
Iくん「…あ、あのぅ…(もじもじ)」
M先生「どうしたの?」
Iくん「…トランクス…」
M先生「ああ、別にいいから、早くジャージ脱いで」
Iくん「はい」このやりとりはちょっと萌えで、個人的に妄想の“タネ”にしていました。
もちろん僕の妄想の中でのIくんは、ばっちりお仕置きされちゃうんですけどね。
これを発端に下着検査が始まっちゃったりして、それから…(以下略)僕の1500m走のタイムは、だいたい7分台でした。ベストタイムが、《 7分3秒 》とかだったはず。
秒数に直すと423秒だから、平均の速度が《 秒速3.54m 》=《 時速12.7km 》ということで、
自転車をゆっくりと漕ぐのと同じくらいの速さといったところでしょうか。
虚弱体質の僕にしてはがんばったほうかなあと思います。
2.相撲 さて、皆さん。突然ですが、テストです。

以前、押し入れの掃除をしていたら、中1の3学期の期末テストが発掘されまして。
M先生が作ったこの問題、いつかブログのネタに使えると思って、大事に取っておいたんですよねえ。
今、ようやく日の目を見ました。
答えはこの記事の最後に載せておきますね。
中1の3学期、1月の下旬の時期に、5回か6回くらいだけでしたが、相撲の授業は行われました(男子のみ)。
K中学校には、50人分くらいの《 まわし 》があって、それをきちんと締めての授業でした。
ただ、まあ、
残念ながら 上はジャージ,下は短パンという服装の上からまわしを締めたのですけれども。
白ブリーフの上からとか、

フリチンになって(男子全員お尻丸出し!)とか、
そういうことは、僕の時にはありませんでした。白短パンの上からのまわしでした。上はジャージも着ていましたし。
授業で使った《 まわし 》は年代物で、かなり使い込んだ感じでした。
そして、胯間の当たる部分がうっすらと黄色くなっているのを、当時の僕は見逃さなかったのです。
もちろん、「汚い」といえばそうなんだけれども、僕はどちらかというと「ドキドキ」の方が強かったかもしれません。
「かつてはこのまわしをフリチンで締めていたんだろうなあ。すっごく恥ずかしそう(><)」とかって妄想を膨らませておりました。
ただ、その妄想が昭和の頃には現実だったということが、つまり、“干支一回りくらい年上の先輩たちは実際にフリチンになって回しを締め、お尻丸出しで相撲の授業をしていた” のだということが、2年生になったときにわかるのです。
というのは、中2で体育の担当になったI先生は、80年代にK中で教えていて、いったん隣の中学へ異動した後でK中へ戻ってきた方なのですが、
I先生「昔はお尻丸出しで相撲の授業をしたぞ!」
生徒「フリチンでまわしするんですか??」
I先生「もちろん!まわし締めて、外周も走ったぞ!」
生徒「ええ、恥ずかしいやん」「だっさー」というやりとりが、2年生の春ごろの体育の授業の時にあったのでした。
これは、僕にとっては強烈な印象を残し、大いに妄想を膨らませたのは言うまでもありません。
そして、いずれは僕たちもフリチンになってまわしを締めて……と、半ば楽しみなような半ば嫌なような思いになっていたのでした。
(実際には、I先生の相撲の授業を受けることはありませんでした)
※ I先生の相撲授業・妄想 前編 後編 (中2の頃にしていた妄想を元に仕上げたフィクションです。よろしければ併せてどうぞ)
初めてまわしを締めた日のことを今でも覚えているのですが、とても気持ちよかったです。
あの感じは、締めたことのある人にしか分からないのかもしれないけれど、さいごに「ギュッ」と締め上げるときの感じがすごく快感でした。
あと、まわしを締めるのにそこそこ時間が掛かるお陰で、授業が短く感じました。
僕たちが相撲をやっているときも、女子は長距離走の授業が続いていましたので、ちょっとだけ「ああ男子で良かった〜」なんて思ったりもしました。
それから、相撲って、押したり組み合ったり倒したりするんで、級友と密着することになります。
それも(相手にもよりますが笑)嬉しかったですね。
ただ、僕はあまりにも痩せていて力がないので、すぐ負けてしまうのです(笑)
そこは面白くなかったです。
それに、あまり痩せすぎの体型だと、まわしって似合いません。相当ブザマだっただろうなあと自分で思います。
中2&中3では武道は剣道だったので、相撲は結局この中1での5〜6回だけで終わりでした。
剣道は剣道で楽しかったんだけど、もうちょっと相撲をやりたかったなあなんて、今でも思っています。
今も、母校には、あの胯間の当たる部分がうっすらと黄ばんだ《 まわし 》はあるのでしょうか。
ちょっと気になるところです。
■ 冒頭に載せたテストの解答
[1] 土俵
[2] まわし
[3] ちりちょうず(塵手水)
[4] そんきょ(蹲踞)
[5] しこ(四股)
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関連記事 : I先生の相撲授業・妄想 前編 後編 総目次は、
こちら ------------------------------------
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2013-01-28 08:00:41 tmc1973
このようなブログは発掘が大変なので正に拾い物です(^^)武道必修化は柔道の危険性ばかりが叫ばれましたが新年も早一ヶ月、あまりゴタゴタはないようです。相撲は裸だから…なんて水くさいコトは言わないで埼玉・草加のように(勿論ここは女子もですが)相撲を最優先にする自治体が次々に手を上げるべきです。
2013-02-02 17:10:49 nikkoh
tmc1973さん、コメントありがとうございます(^^)
そして、ようこそ我がブログへ。
中 学 校の体育で、武道はもともとは選択制だったんですが、今年度から施行された学習指導要領では、すべての生徒に履修させることが規定されたんですよね~。
それで、武道の種目としては、剣道,柔道,相撲の3種目が示されていて、学校の実情等と照らし合わせてそれ以外の武道種目でも可となっているようです。
相撲を採用している中 学 校がどの程度あるのかわかりませんが、あまり多くはないような気がします。
柔道はご指摘のとおり危険性が高く、剣道は防具などを揃えるための費用がかかるというデメリットがあるので、もう少し相撲へ目が向くといいのですけれどね~
僕は中学の時に相撲の授業は無かったのですが
体育が始まる前の待ち時間に、よく友達と相撲を
取って遊んでいました。小学校の時と同じ
綿ポリの白短パンだったので、廻し代わりに
ウエストゴムを掴まれ、短パンをイジめられて
いましたw こんな風に ↓
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