部活動の決まり事で、白ブリーフを指定されるという話は、かつて色々なところにあったようです。
テレビ番組の中でそんな話題を聞くことも何度かありましたし、インターネット上を検索してみると、その種の記述に出会うことがしばしばあります。
1.バスケットボールの五十嵐選手『ジャンクスポーツ』という番組がありますが、その2009年6月7日放送分でのこと。
ゲストで出演していたアスリート達が、出身校の部活動での厳しいルールについて話をしていました。
そのなかで、バスケットボールの五十嵐選手から話題が出ました。
アナウンサー 「五十嵐選手は厳しいルールありましたか?」
五十嵐 「はい。僕の高校もちょっと厳しい高校だったので、だいたいはスパッツみたいのを穿いて、で、短パンみたいのを穿いて練習をするんですけど」
浜田 「はいはい」
五十嵐 「1年生は、なぜか、ブリーフを穿いて、やらなければいけなかったんです」
浜田 「ブリーフを穿けと」
五十嵐 「ブリーフを穿けと言われて。色は、こう、決まっていなかったんですよね」
浜田 「で、君は何色のブリーフを穿いてたん?」
五十嵐 「僕は、やっぱりイメージがあるんで、白の」
浜田 「知らんがな」

五十嵐選手は1980年生まれなので、高1だったのは1996年ですね。
すでにブリーフ率は低かったでしょうし、もし部活の時以外もブリーフを穿いていたとするならば、着替えの時など恥ずかしかったでしょうね。
また、気になるのは「僕は、やっぱりイメージがあるんで、白の」という発言ですね。
これは、「ブリーフといえば白というイメージがあった」という意味なのか、はたまた別の意味なのか。
2.プロ野球、中日の荒木選手中日ドラゴンズの荒木選手も、母校である熊工にいたころ、同じような経験をお持ちのようです。
2014年3月23日にCBCで放送された『がんばれドラゴンズ2014』という番組のなかでは、下のように語っています。(
引用元 )
若狭「荒木さん、熊本工業。熊工の独特のルールはありました?」
荒木「同じようなことですけどね、甘いですよね、まだ」
若狭「あっ、コーラとかハイカットのスパイクとか、まだ甘い?」
荒木「そこに学食が禁止で、冷水機が禁止。…に制服のベルトは野球のベルト(場内笑)。
トランクス禁止。ブリーフ」
若狭「熊本工業おかしな学校ですね~。ブリーフとトランクスは何がどう違うんですか? トランクスの方がちょっとオシャレなんですか?」
荒木「うーん…未だに分からないですよね。僕はすぐその決まりをやめましたけどね、僕が上(の学年)になったら」
若狭「荒木選手が上級生になったときにブリーフ禁止令は撤廃されたんですか?」
荒木「バカらしくて」

また、2013年1月13日に放送されたCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、熊工の後輩である、読売ジャイアンツの藤村選手との対話の中で、やはりこの話題が出ていたようです。
( 引用元 :
こちらの679・680 )
学生服ズボンのベルト。普通大体皮のベルト。これが熊工は何故か野球ベルト。
荒木 「おい藤村、お前の時も野球ベルトだったよな?」
藤村 「ハイそうです。野球ベルトでした!」
荒木 「おお!やっぱり熊本工業!」
12年年下でも、まだやっている事が、荒木選手としては嬉しかった。
荒木 「おい藤村、もう一個あるぞ。帰り道、コンビニで3年生の先輩が本を立ち読みしてたら、自転車を停めてコンビニまで行って挨拶してたよな?」
藤村 「はい、してました」
荒木 「おお!やっぱり挨拶の文化あるかー」
荒木 「藤村、もう一個あるぞ。当然、1年生と2年生、トランクス禁止だよな? トランクスはオシャレだから、1年生と2年生はブリーフだったよな?」
藤村 「荒木さんスミマセン。トランクスOKでした」
荒木 「マジかよぉぉぉおおおー」
熊本工業は荒木選手の時代、何故か、トランクスはオシャレだからブリーフ。しかも白のブリーフじゃないとダメという理不尽なルールがあったそうです。
1年生で試合に出る場面もある。そうすると、スライディングパンツというスパッツの様なまさにトランクスっぽい物を履かなければ、中々スライディングをした時にお尻がズル剥けになってしまい大変。
だが、熊本工業の1年生は、試合に出てもユニフォームの下はブリーフだった。
それはどっかの代で、ルールが変わったと言うことで、トランクスが解禁になった事を荒木選手は残念がってました。 テレビとラジオで、若干矛盾する部分もあるのですが、二度もこの話題をしているというのは、荒木選手の中で印象に残っているんでしょうね。
そして、ラジオの方で言っていることからすると、1年生だけでなく2年生も白ブリーフを穿かないといけなかったみたいです。
荒木選手は1977年生まれなので、熊工にいたのは1993年~1995年の時期ですね。
3.その他、個人HPやブログ等の記述あとは、有名人のものではありませんが、インターネット上で見つけた体験談等を、いくつか紹介してみます。
(1) 高校時代の部活で (
引用元 )
フィールドホッケーが好きで高校に入学したものの、やはり中学校以上に練習は厳しかった。
練習が終わって帰宅するのは、夜10時ごろになった。
もちろん夏休みも、冬休みも全て練習である。
特に、高校一年生のときは、色々と規則があり厳しかった。
まず、言葉遣いや、挨拶について叩き込まれる。
中学校までは、タメ口だった先輩に、高校に入った瞬間、敬語を使わなければいけなかったので、非常に違和感を感じた。
もちろん、先輩の言う事に対して“NO”の文字は無い。
全て“YES”である。
この世界では、「犬」のことを、「猫」と言われても正しくなるのだ。
他にも、色々な規則が存在した。
「まず、1年生は“白ブリーフ”で生活するべし!」
1年生は、下着に白ブリーフしか履いてはいけないのだ。
私は、もともとブリーフ派だったので、抵抗はそれほど無かったが、同級生の中には意地でもトランクスを履いてきていたヤツがいた。
部活の時間になったらばれるので、部活が始まる前にトイレで白ブリーフに着替えるのである。
今思うと、「なぜ、白ブリーフなんだ?」と不思議に思う。
このような規則が、他にもたくさんあって笑ってしまうが、当事者は必死であった。
規則を破った1年生がいると連帯責任で、先輩たちの指導が入るのである。
特に、目を付けられると、部室裏の薄暗い方に、連れて行かれたりするのである。。。
まあ、全てが今となっては、良い思い出である。(2) 長男の入部したサッカー部 (
引用元 )
長男Kは部活の話。
サッカー部に入部したものの、
(練習にはまだ参加してませんが)
さすが伝統ある高校、1年生に対してとても厳しいそう・・・・。
練習着上下+ストッキングは真っ白を使用。
スパイクは真っ黒を使用。
もしラインが入ってたら黒いマジックで塗るとか。
白い練習着Tシャツには前身頃に遠くから見てもわかるように名前をで~~~っかくマジックで書く。
そしてすごいのは・・・・・・
下着は・・・・・・
真っ白なブリーフを使用・・・・
だって~~~~~~!!!!
ぎゃはははははは!!!(≧∇≦)ノ彡 バンバンバン!!!
噂には聞いてたけど本当だったのね。
明日、買いに行かなきゃです。
白いブリーフ。
実家の父がはいてたな。( 引用者註 : 2012年の記事ということは、つい最近の話のようですね)
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校則というわけではないけれど、部活動の決まりで白ブリーフ着用という経験をした人は、それなりにいるのかも知れませんね。
そして、その決まり事は、顧問が決めている場合もあれば、先輩が決めている場合もあるのでしょう。
特に意味もなく伝統として引き継がれていて、それがある種の上下関係を際だたせる役目を果たすという側面もありそうですね。
もっとも、スポーツをするときにブリーフなどの密着する下着をつけることには、傷害・疾病の防止の観点から、一定の意味があると思います。
「部活でブリーフ強制」という話は作り話の世界とばかり思っていましたが、本当にあったんですね。
私が中高生だった頃(90年代前半)は、競技のユニフォームの都合(ショートパンツをはくユニフォームは、まだ、どの競技もハーフパンツではなくシ短いタイプでした)でブリーフをはくという人は複数いましたが、上下関係の為にブリーフをはいているという話は聞いたことがありませんでした。
余談ですが中学では卓球部、バレー部はブリーフ派の生徒が複数いましたね。逆に、野球などユニフォームに短パンがない部はトランクスの生徒がほとんどのようでした。