このブログでは、これまでいわゆる "ブリーフ率" の統計について、以下のような記事を公開しています。
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男子大学生のブリーフ率調査(1988年) ⇒ 調査日の着用下着は、ブリーフ 54%,トランクス46%
・ ブリーフ率調査(1996年毎日新聞) ⇒ ブリーフは、20代で 19% ,30代で 28% ,40代で 52%
・ ブリーフ率街頭調査(1998年渋谷) ⇒ ブリーフ 27%,トランクス59%
・ 学術論文にみるブリーフ率(2000年) ⇒ ブリーフ率は、10代 3.1% ,20代 5.6% ,30代 13.5%
また、僕自身の小6から中3まで(1999年~2002年)のブリーフ率について、
中学時代のブリーフ率 にまとめています。
僕が通ったK中は、徹底はされていなかったとはいえ、「白のブリーフを穿いてくるように」という指導がありました。そのため、世代の割にブリーフ率はかなり高かったです。
(中3になっても、概ね半数は白のブリーフを穿いていました)
90年代や2000年代におけるブリーフ率については、地域差や学校差がかなり大きそうです。
かなり早くからトランクスが台頭した地域・学校もあるようですし、逆にかなり遅くまでブリーフ率が高かった地域・学校もあるようです。
もちろん、僕の母校のように下着についての校則や指導があった場合には、その影響もあるでしょう。
この地域差・学校差について語るうえで、たいへん興味深いブログ記事をご紹介します。
僕と同い年(1987年生まれ)の方が、大学1年生だった 2006~2007年 に書かれたものです。
もともと大阪の南河内のほうへお住まいだったのですが、中1の途中で九州の佐賀へ引っ越された方のようです。
台風 | 唐津線.net (2007年1月1日)
『【 前略 】
小 学 生はスタンダードなブリーフというイメージです。(実際は知りません)
実際、私の小 学 生時代、6年でもブリーフばかりでしたし、中学でもブリーフが多かったです。(転校前。下着の指定はありませんでしたが)
従って、小 学 生~中三夏(卓球部引退)まではブリーフ、中三夏~高校はトランクス、現在は再びブリーフです。
(理由は前述。知りたい方はサイト内検索「ブリーフ」でどうぞ。多分この投稿の数個下に出ます)
【 後略 】』
転校前の大阪では、小6(1999年)の頃もブリーフばかりで、中1(2000年)でも
下着の指定がないのに ブリーフが多かったとあり、驚きます。
同い年の僕が小6のときは、ブリーフは3割程度にまで減っていました。中1では学校の指導があって、ブリーフが7割に盛り返しましたが、周辺の他の中学では3割に満たなかったことでしょう。
大阪の南河内のほうは、遅くまでブリーフ率が高かったようで、ブリーフ派の僕としてはとても羨ましく思いました。
ただ、彼は佐賀へ転校して、大きな衝撃を受けることになります。
バスの日 | 唐津線.net (2006年9月20日)
『【 前略 】
これは少数派を虐げるようなことを教えているのに等しい。これは許しがたいことだ。
私にも経験があるが、下着というどうでもいいことで中一の時に虐げられた事がある。
男性ならわかるだろうが、男性のパンツにはブリーフ派とトランクス派、ボクサータイプ派、ふんどし派(クラシックパンツ)、そしてオムツ(下着なのかな?一応尻に直に付くものだから掲載)が大まかにある。
私は転校して初めての体育の着替えのときにブリーフだということで虐げられた。(決して子供のはく柄付きではない)
ブリーフ派は確かに少なかった。しかし私が思うにそれぞれにメリットがある。
ピシっと決まる(?)が通気性や見た目がちょっとよろしくない(特に安物はなおさら)ブリーフ、
通気性が良く、デザインにも優れるがピシっと決まらないトランクス、
両者のいいところを掛け合わせたが、人によっては腿にぴたっと着くのが嫌な(私)ボクサータイプ、
もらしても大丈夫だけど間違いなく赤ちゃんじゃないとはきたくないし、他の人に交換されるのがかなり恥ずかしいオムツ(ふんどしはわからないので省略)
私はふんどし以外全てはいたことがありますが、おむつは論外(50~60年後にお世話にならないようにしなきやなぁ~)として、一長一短なのでブリーフとトランクスを使い分けます。
自転車に乗るときは間違いなくブリーフです。自転車がスポーツ仕様ですが、レーサーパンツをはくわけにもいきません(通学に使いますからね)し、ぴたっと腿に着いて欲しくない(だからカジュアル時の専用下着を使わない)のとレースに出るわけでないのでそうします。(邪道という方も居ますがほっといてくださいね。製品情報は歓迎です)
一方のトランクスは全く運動しないとき。
こんな風に分析(?)して結論を出す人がからかう奴にどれくらい居るのか。見た目はどうであれ、【原文ママ】もそれがいいなら尊重すべきだ。
私は中3の夏まではブリーフオンリーだった。部活で卓球をしていて落ち着かないし、何より丈が短くてトランクスははみ出してしまう。引退してトランクスをはくようになり、使い分けが始まった。私のやり方を強制はしない。でも、たとえ他人のでも、変わっているからと馬鹿にするのは許さないのが私の考えだ。
【 後略 】』
〈コメント欄〉
Sさん『通りすがりです。
1987年生まれ、中三までブリーフオンリー、鉄道、中学卓球と共通点が多いのでコメント付けてしまいました。
よろしくお願いします。』
主『コメントありがとうございます。お互い境遇が似てますね(笑)
野次られたりとかなありましたか?これからもよろしくお願いいたします。』
Sさん『ヤジられたこともありますね。
恥ずかしいことではないのに恥ずかしい(笑
コソコソ着替えてました(汗
確かに卓球部はブリーフ率高かったです。』
主『私もあります。野次られる以上のことも(笑)
でも、何故かブリーフは敬遠されますね。ブリーフだと生殖機能がどうのこうのという人がいますが、あまり関係ない(誤差と認められる程度)とアメリカの論文にあるようですし、むしろ、トランクスのほうが物理的な異常を起こすリスク(正確には忘れましたが精子が通る管が関与しています)があるようで、身体的にはブリーフが優しいようなのに…
【 中略 】
中学の時、ブリーフはどんなやつをはいてましたか?私は普通の白オンリーでした。
今の小学生は白は少ないようですね。休みに親戚が来たのですが、みんな(といっても男3人)柄付きでした。(恥ずかしがる様子は微塵もなし。身内だけなので当然といえば当然)
学校でどうかは聞きませんでしたが、彼らも2.3年するとブリーフを保持するかボクサーかトランクスに変えるかという選択に迫られそうです』
Sさん『【 前略 】
>中学の時、ブリーフは
真っ白のやつですね。ゴムまで白いやつです。
小5(?)のときくらいまではゴムの部分に線や文字などの入ったやつも履いてましたが
小6~中学では真っ白なやつばかり履いていました。
中学卒業までは白ブリーフオンリーで通したのですが
さすがに高校でかわれたりするのは嫌だったので進学を期に白ブリーフとボクサーブリーフの併用を始めました。
体育のある日だけボクサーって感じでした。
中学のときはみんなブリーフネタには結構敏感でして、結構ヒドイこともありました。
「○○まだブリーフ履いてる」と叫ばれるのは序の口として、他には制服のカッターの隙間から見えるズボンの上部からはみ出たブリーフの白いゴム(わかりにくい日本語)を目敏く指摘されたりもしました。
中三の時なんかは、学年でブリーフを履いていたのは卓球部だけだったかも知れません。うちの学校ではユニフォームが唯一短い短パンのクラブでしたのでね(汗 』
主『からかうグループは妙なところに着眼しますよね。
私も似たことがありました。カッターにはみ出たゴムしかり、体操服の隙間だとか…
私のところは卓球部4人、他の運動部が1人、文化部1人は知っていました。
しかし、人数も男子150名程いるので5%位です(卓球部だと17名なので25%になります。後輩や先輩も20%程度でした)
もっといたかも知れませんけどね。【 後略 】』
Sさん『>ブリーフ率
うちの場合、中2の途中までは文化部のやつで2人ほどいました。
卓球部員では13人中常時ブリーフが5人、体育の無いときだけブリーフが1人、試合の時だけブリーフが1人って感じでした。
真っ白が一番多かったです。
体育のときはカッターを伸ばすようにしてコソコソ着替えればどうにかなったのですが、水泳のときは隠しようがなく、からかうグループの餌食になってしまうこともありました。』
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コメント欄が盛り上がっています。僕も2人と同い年でブリーフ派で鉄道も好きなので、親近感が湧きます。
リアルタイムで見ていたら、コメント書き込んだのになあ(^^;
ブリーフは真っ白のスパンゴムのものが、K中でも圧倒的に多かったです。僕もゴムまで真っ白のばかり穿いていました。
大阪に居た頃は中1でもブリーフが多かったのに、佐賀へ転校してみたらトランクスばかりで、かなり衝撃を受けたことでしょう。からかいや弄りなどに負けず、部活の引退までは白ブリーフを貫かれたようで、感服します。
佐賀に限らず、九州方面はトランクスの台頭が早かったという話をよく聞きます。
(90年代初頭で、既に中学生ではトランクスが多数派になっていたとか)
また、東北や北海道方面も、同じくトランクスの台頭が早かったと聞くことがあります。
さらに、同じ地方でも、文教地区の学校と下町の学校では違う傾向が出てくるでしょう。
高校の場合は、学力層ごとの差が顕著になるでしょうね。
(理系の学力の高い層が、おそらくいちばんブリーフ率が高かったであろうと思っています)
現在30代~40代の読者の皆様、小・中・高でのブリーフ率はどうでしたか?
もしよろしければ、年代と地域(大まかで構いません)を添えて、情報コメントをお寄せください。
それにしても、トランクス全盛の頃の、白ブリーフを穿いている子に対するからかいや弄りというのは、本当に胸糞の悪いものでした。
"同調圧力" という形で、実質的に "白ブリーフの着用を禁止" されているようなもの ですからね。
これは学校が規則として定めるよりも、よほどブラックだと思います。
「下着は自由です」という学校で、白ブリーフを穿いている子が虐げられ、不本意ながらトランクスを穿かざるを得ないという事例が多発していたことを思うと悲しくなります。
誠に持って皮肉なことですが、まったく "自由" では無くなっているのです。
僕が通ったK中学は、下着は白という規定があり、「白のブリーフを穿いてくるように」という指導がありました。ただ、下着検査の実施などは無く、体育のときに白の短パンからトランクスがはみ出していたら怒られるとか、派手な柄が透けていたら注意されるといった程度のことでした。したがって、指導を守らずにトランクスを穿いてきている子もいました。(中3の頃だと半数程度)
ただ、学校の規則や指導があったおかげで、白ブリーフを穿いている子は他校より多かったうえに、からかいや弄りなどは当然皆無でした。堂々と白ブリーフを穿くことができる環境でした。
下着まで規定されるというと "ブラック校則" と言われるのかもしれません。しかし、実際のところは、ブリーフ派とトランクス派の双方が、自分の穿きたい下着を穿けるという状況になっていました。これなら皆が幸せなわけで、むしろ "ホワイト校則" だったのではないでしょうか?
本当に皮肉なことですが、学校側が下着を規定してゆるやかに運用するということが、最適解だったということになりやしませんか?
もちろん、「下着は自由」という学校で、白ブリーフを穿く子に対する弄りやからかいなどが皆無だったとしたら、それこそが最高であるということに異論はありません。ただ、そういう小・中 学 校は多く無かっただろうと思います。
日本は "同調圧力" が強い国ですから。小・中 学 生は大人のような分別も無く、ある意味では残酷なまでに "同調圧力" を仲間にかけてしまうものです。
今回ご紹介したブログ主が書いていた通り、各タイプの下着にはそれぞれの利点・欠点があり、各人が好みで選ぶのが良いのです。他者がとやかく口出しをすることではありません。からかったり弄ったりするなど、とんでもないことです。
白のブリーフには、やさしいフィット感・ホールド感があることや衛生的であることなど、利点が多数あります。
選んで穿く人が、もう少し多くいても自然だと思うのですが、"同調圧力" のハードルは高そうですね。
現在40代前半になりまして、小学が80年代後半、中学が90年代前半、高校が90年代半ば、大学が90年代後半でした。
地域は東北です。
小学では全員ブリーフかつ、トランクスがどうとかという話題もなかったので、パンツに関する同調圧力はありませんでした。
中学では、(話を聞く限り)他校と比べてブリーフ率は高かった(3年終了時に30~40%くらい)のですが、トランクス派に転向した連中からの圧力は、中2~3が最大でしたね。「まだブリーフなの?」は序の口で、着替えるだけで「ブリーフ愛好者~!」などと大声で貶されたり、廊下で突然、体育着のズボンを下ろされたりしました。対策として短パン重ね履きをしている生徒がブリーフ派の中ではほとんどでした。
高校でも1~2年のうちはありましたが徐々に下火となり、ごくごく一部の連中が不良行為の一端でやってた程度でした。ただ、入学時には95%の生徒がトランクス化していたので、ブリーフ派だと非常に目立ちはしました。
大学ではさすがにこのような幼稚な空気はなくなって、ブリーフを愛用すること自体を個性と捉えるようになったのか、ブリーフの連中も堂々としていたものです。以前にも書いたかもしれませんが、大学では高校と比べてブリーフ派が若干増えましたね。
トランクス派だと思っていた友人のアパートに遊びに行ったら白ブリが干してあったり、ゼミの後輩と温泉に行ったところ、その子がBVDを穿いていたといったこともありました。
それでも90%以上はトランクスでしたが。
※ボクサーが一般化したのは、これから2~3年後のことです