K中(その11) 男のパンツは白だ! (2020年8月29日公開)
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僕の母校 K中 は校則が時代錯誤的に厳しく、男子は
学生帽 をかぶって登下校しなければならなかったですし、
靴・靴下・下着すべて真っ白のもの でなければいけませんでした。
靴は真っ白のひも靴のみ。靴下も真っ白のみで、ワンポイントも不可。ハイソックスやくるぶし丈の靴下も禁止でした。
下着について
生徒手帳 には「はでな色物、柄物のシャツなどを着用せず、白の下着を着用する」とだけありましたが、配布されたプリントや口頭での指導などで、男子の下着は
白のブリーフ と
白のランニング が実質的に指定されていました。
(昭和の時代の話ではなく、西暦2000年を過ぎてからの話です)
その10 夏服の話 で書かせていただいた通り、白のランニングの着用率は中3まできわめて高かったです。特に、夏服の時期には 100% だったと言って良いでしょう。半袖開襟シャツから白いランニングが透けてる子がわんさかいました。
白ブリーフのほうに関しては、100% ということはなくて、中1のときで7割程度、中3になると半数に少しとどかない程度だけでした。それでも、世代からするとかなり多いのですけれど。
(参考:
中学時代のブリーフ率 )
下着検査などというものは、僕の頃にはもちろん行われていなかったわけですが、体育の白短パンをはくとパンツが見えたり透けたりします。

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もしトランクスが短パンの裾からはみ出していたり、派手な柄が透けていたりすると、注意されるのです。
「こら、パンツがはみ出とるぞ! ブリーフ穿いてこい」
「パンツの柄が透けてみっともないから、白のパンツにしなさい」
「トランクスだと "おいなりさん" 見えるで、ブリーフにしときな」
「運動するときは、たとえダサくてもブリーフが良いぞ。動きやすいからな。先生もブリーフはいてるぞ」
といった具合で、体育の先生が口頭でおっしゃるだけでしたけれど。
(僕より上の世代だと、もっと厳しい指導もあったはずですが、僕の頃はこの程度でした)
こういう感じで、白ブリーフ指定とはいっても、十分に徹底されてはいなかったので、中2・中3になると、ブリーフを穿いてこない子が少し増えました。
トランクスを穿いて来る子は、短パンからはみ出ないように工夫(トランクスをグッと引き上げて穿き、短パンを怒られないギリギリくらいまで下げて穿く)をしている場合がほとんどだったと思います。
その3 着替え小景 で登場したバスケ部の子は、中3でも再び同じクラスになったのですが、トランクスになっていました。中1のときは最後まで白ブリーフだったし、あんなくっきりブリーフライン見せてくれたというのに……。
その7 で中2の選択音楽の授業のときにブリチラしていた野球部のTくんも、途中でトランクスに変えてしまった子の一人です。中3で同じクラスになり、最初は白ブリーフのままで「お、まだ白ブリーフなんだ!」と嬉しかったものです。しかし、2週間ほどで突如トランクスへ転向してしまいました……。
そんなTくんに関して、彼がトランクス転向した後の思い出が1つあります。
中3の6月上旬のある日。体育授業前の 3 - A の教室では、A 組とB 組の男子が体操服に着替えていました。
途中で、生徒指導の先生(数学担当)が入ってきました。おそらく、前の授業から引き上げるときに、A組の教室へ置き忘れたものがあって、取りに来たのだったと思います。
Tくんは教卓付近の席で着替えていたのですが、ちょうどズボンを脱ぐタイミングで、トランクス姿になりました。
それを見た先生の曰く
「Tくん、男のパンツは白だ!!」と。
それに対して、Tくんはちょっと恥ずかしそうにしながら、
「ブリーフは、"もっこり" するじゃないですか……」と答えたのでした。(突如トランクスへ転向したのは、そういう理由だったのでしょうかね)
さて、先生はどうしたのかというと、
「ブリーフとかトランクスとかの、形の話をしているのではない。色の話だ」という感じのことを言いながら、
ズボンを少し下ろして白いパンツを見せたのでした。 そのパンツはブリーフでは無くて、"猿股" と言ったらいいのでしょうか、白くて四角いパンツでした。
("白のトランクス" と言うのとは、また違う感じ)
そして、さらに、近くで着替えていた剣道部のSくんが、
「俺、白ですよ」 と言いながら学生ズボンを脱いで、白ブリーフ姿になりました。
(ゴムまで真っ白のスパンブリーフ。これを穿いてる子が一番多かった)
Sくんは中1のとき同じクラス,中3のとき隣のクラスで体育の着替えが同じだったのですが、中3の終わりまでずっと白ブリーフでした。
(そういう子も、K中では決して少なくなかったのです。何しろ、中3でもブリーフ率4割を超えていたのですから)
先生はそれに「よし!」と言うと、荷物をもって引き上げていってしまいました。
このエピソードは、最後のSくんのところがいちばん萌えたわけですが、先生の発言のフレーズも個人的にはかなり惹かれるものでした。
「男のパンツは白だ!」と、僕も当時から同じことを思っていました。
残念だったのは、先生が白ブリーフでは無かったところですね。
(当時まだ40代前半くらいの先生だったと思うのですが、まさかブリーフが流行する以前のような、白の四角いパンツをはいていらっしゃるとは……)
「先生もブリーフはいてるぞ」と言っていた体育の先生の白ブリーフ姿が見てみたかった。精悍でかっこいい先生だったし……。 僕の中3の頃のパンツへのこだわりは、
「白」「無地」「ブリーフ」の3つ。
☆ 中3のときに書き散らしていた日記のようなものが残っていて、そこに下のような文が。(恥ずかしい)
色柄物の下着は、とにかくチャラチャラした印象で好きになれませんでした。やはり、清潔感があってまじめな感じがする白無地の下着が良いと思っていました。
ブリーフは、フィットするはき心地が最高に良くて、足さばきが良くて動きやすいという点も素晴らしい。機能性が抜群のパンツだと思っていました。
そんな僕にとって、白無地の下着を指定する校則はありがたいものでした。特に、白ブリーフを堂々と穿けたという点で……。
3つのこだわりは、あれから20年近くたった今でも何ら変わることなく、これからも僕の下着は白無地のみです。
パンツはもちろん、ブリーフ(スタンダード)しか穿きません(笑)
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☆ 中学時代の思い出シリーズの目次は、
こちら からどうぞ。
当番で最後まで残っていたときに更衣室で着替えてたら「◯◯はちゃんとブリーフだな!いいぞ!男らしくて!」と言われて恥ずかしかったですね。
合宿の時、みんなで風呂に入ったときにブリーフを忘れたみたいで焦りました‥後から先生がこっそり呼んで「忘れただろ?」と畳んだブリーフを渡してくれたんです。
でも、一日中穿いた汗くさいブリーフで黄ばみもあったから恥ずかしかったですね‥思春期ながらに顔を赤らめました。
そんな姿に気がついたのか先生は「恥ずかしがるなよ」と僕の頭をワシャワシャして笑っていました。
それ以来、ブリーフを見たりすると先生を思い出しますね😅